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Bar Dolce へようこそ。季節のカクテルやシングルモルトウイスキーを
傾けながら楽しんでいただくバー。新松戸駅からすぐ。

2013年10月18日

カクテルと会社は同じ?

もー嫌だ!
何だんだよ、アイツは!

30代も半ばになると、任される仕事も増え、それなりにやりがいもある。
その分責任も多いいわけだが。

最近社内で様々な部署の人間が選抜され、新しいプロジェクトチームが組まれた。
皆仕事ができる。プロジェクトもうまくいきそうだ。
ただ同期入社のアイツとは、いつも衝突ばかり。

決して悪い人間ではない。性格もよく、仕事もでき、社内でも人気者だ。
人間的にも尊敬している。
ただ意見が合わない。だから話も聞きたくない。


仕事はまだ沢山残っているが、もう帰ろう。
今夜は飲みたい気分。
いつものバーに自然と足が向かう。

カウンターでいつものスコッチのロックを飲む。カウンターの中では
マスターが忙しそうにカクテルをつくっている。

何杯かグラスを空けると、気持ちも落ち着いてきた。
酔った勢いで思わずマスターに質問した。

「カクテルって美味しいの?
お酒は割らないで、そのまま飲んだほうがいいんじゃないの?」

あっ、言っちゃった。
そう思ったけれど、マスターは優しく微笑んで答えてれた。

「もちろん、カクテルに使うお酒は、どれもそのまま飲んでも美味しいと思います。
ただカクテルは、それぞれ違った個性のものから新しい味を探し出すものです。

一つのカクテルの味に向かい、それぞれの個性を活かすのがバーテンダーの仕事です。

会社と同じかもしれませんね。
結局は皆が同じ方向を向いて進んでいるのですから。

まあ、どうしても合わない組み合わせもありますが。」


強引だな。とは思ったが、確かにそうかもしれない。
今のプロジェクトチームだって、結局皆がいい仕事をしたいだけなんだ。
明日アイツの意見も少し聞いてみよう。

「じゃあ、マスター。何かカクテルをお願いします。」

しばらくするとカクテルは出てきた。

「オータム・シーズン」

カルヴァドス(りんごのブランデー)とフレッシュのりんご。そしてトニックウォーターのカクテル。

りんごとりんごだ。

1,100円